救命救急センターならではのエピソード

救命救急センターならではのエピソード

救命救急センターについてより深く理解するために、具体的なエピソードを紹介します。

メモを取る習慣が身につく

東京消防庁から救命救急センターに連絡が入る専用電話のことをホットラインといいます。ホットラインには医師が対応しますが、スピーカーホンなので周囲にも聞こえます。搬送されるかどうかはその後の判断次第ですが、搬送された場合に備えて看護師は必要な情報をメモしなければなりません。

職場以外でも役立つ

プライベートの時間でも、倒れている人などを見かけた際は自然と救助に向かうようになります。滞りなく一次救命処置ができるのは、救命救急センターに勤めているからこそでしょう。いざという時にも即座に行動できるのは、救命救急センターで働く看護師の特徴の1つです。

音に敏感になる

日頃からアラーム音を頻繁に聞いているので、寝ている時にモニター音や波形音の幻聴で目を覚ますことが多くなります。また、テレビから聞こえるサイレン音や電話のコール音に反応してしまうかもしれません。緊張感のある現場で働いているので、身体がすぐに反応するようです。

ルート整理が得意になる

救急患者が搬送された際は多くの薬剤を使うことになります。末梢ルートやCVカテーテルの挿入によって複雑な状態になっており、その数は多ければ10本以上にもなります。投薬する薬剤を間違わないようにするためにもルート整理は必須のスキルになるでしょう。ルート整理のスキルは他の現場で働くことになった際にも役立ちます。

波形を読み取るスキルが身につく

重篤患者は循環動態が不安定なため、心電図モニターが装着されています。心筋梗塞の患者は治療後であっても再狭窄する可能性があり、モニター監視は必須です。こういった場面を多く経験することで、心電図の波形を読み取るスキルが身につきます。異常波形を目にする機会が多いので、詳しく解析できるようになります。

精神的に強くなる

身体の損傷が激しい患者が多く、最初のうちは動揺することが多いかもしれません。しかし、経験を積むことで精神的に強くなっていきます。その結果、何があっても動じない精神力が身につきます。加えて、優先順位を考えながら適切な処置をスムーズに実施するスキルも磨かれます。

採血が苦手な看護師が多い

救急患者は搬送された段階でAラインが挿入されているケースが多いので、看護師が穿刺して採血をすることはありません。そのため、救命救急センターで働く看護師は採血に苦手意識を持っていることが多いようです。看護師にとって基本的なスキルですが意外と苦手な人が多いというのは、まさに救命救急センターならではのエピソードといえます。

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