救命救急センターで働くメリット・デメリット

救命救急センターで働くメリット・デメリット

救命救急センターで働くことを検討している看護師はメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリット

救命救急センターで働くメリットとしてまず挙げられるのは、スキルアップできる点です。救急看護師は幅広い症状に対して適切な処置を行うための知識と技術が求められます。呼吸器障害、循環器障害、外傷、脳血管疾患など様々な症状の患者を担当するので、看護師としてのレベルが高くなければ務まりません。あらゆる分野を網羅したプロフェッショナルとして活躍したい看護師にとって、救命救急センターは最適な環境が整っています。一刻を争う状態の患者が搬送されてくるので、迅速かつ正確な対処法を身につけることもできます。
また、救急医療の現場は自分の仕事に対して手ごたえを感じられる環境です。適切な処置を施し、患者の命を救えた時は大きなやりがいを感じ、それがモチベーションにもつながります。患者の問診やアセスメントから隠れた疾患を発見したり、動揺している家族のケアをしたりするのも、救命救急センターで働くからこそ得られる経験です。責任が重くプレッシャーのかかる仕事ですが、その分貢献度も高く看護師としての誇りを持って働けるでしょう。
収入にこだわりがある人にも救命救急センターはおすすめです。24時間体制で患者を受け入れているため、夜勤が発生します。常に慌ただしく動くことになりますが、夜勤手当があるので給与は高くなります。他の診療科とは異なる特殊な業務が多く、それに対して特別手当が支給されるケースも少なくありません。看護師が活躍する現場の中でも、救命救急センターは高めの給与水準を推移しています。

デメリット

デメリットとして挙げられるのは、幅広い知識や技術が求められるので業務以外の時間を使って勉強しなければならない点です。緊急性の高い現場で、症状や処置の詳しい内容をゆっくり調べている暇はありません。勉強へのモチベーションが低い看護師には、救命救急センターは向いていないでしょう。
また、非常にハードな現場なので、体力的に厳しい点もデメリットといえます。特に忙しいのは感染症や熱中症が多くなる時期です。体力に自信がなく、忙しい状況が続くのが嫌な人は転職を検討し直してください。加えて、救命救急センターは一瞬の判断や処置によって患者の生死が左右されるプレッシャーの大きい現場です。それがやりがいにもつながるのですが、プレッシャーに対してストレスを感じてしまう人はつらいかもしれません。精神的に追い込まれる場面も少なくないので、事前にきちんと検討した上で転職するかどうかを決めてください。

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