救命救急センターに転職する際の注意点

救命救急センターに転職する際の注意点

救命救急センターに転職する際の注意点や事前に確認すべきポイントを紹介します。

最初は二次救急から

救急医療の経験がない看護師がいきなり救命救急センターに転職するのはハードルが高いです。最初は二次救急の現場で働き、それに慣れてから三次救急に携わることをおすすめします。救命救急センターは大学病院などの規模の大きい病院に多く、未経験で採用してくれるケースは少ないです。職場の雰囲気や救急医療の実態を把握するためにも、まずは二次救急の病院で働いてみましょう。また、病院見学には必ず行ってください。

給与や待遇

救命救急センターは特殊な現場なので、給与が高く設定されていることが多いです。しかし、それだけで判断してはいけません。人員配置や詳しい仕事内容などをチェックしましょう。給与が高い理由は意外な部分にもあるかもしれません。例えば、劣悪な労働環境が理由で看護師が定着せず、給与を高くすることで人材を集めている可能性もあります。その場合、いくら給与が高くても心身が疲弊してしまい、結局退職することになるかもしれません。また、福利厚生や手当などが充実しているかどうかも重要です。

離職率や認定看護師の数

救命救急センターは他の職場に比べて離職率が高い傾向にあります。特殊な領域なので仕方のない部分もありますが、どのくらい忙しいのかを事前にイメージするために患者の来院数や入院数、看護師の数を確認しておきましょう。離職率が低い場合でも、実際は部署異動を頻繁に行っているケースが考えられます。面接時に詳しい内容を確認して、自分が理想とする働き方を実現できる職場かどうかを見極めてください。常に人員が不足している職場の場合、きちんとした教育を受けられないまま現場に出されるかもしれません。
加えて、在籍している認定看護師の数を確認しましょう。救命救急センターには救急看護認定看護師や集中ケア認定看護師が在籍していることが多いです。スキルのある認定看護師が複数在籍し、長く活躍している職場であれば安心して働けるでしょう。

教育体制について

未経験の人が特に確認すべきなのが、教育体制の充実度です。未経験であれば、中途採用でもプリセプターによる教育を受けることになります。教育体制が整っていない場合、分からないことだらけの状態で働き始めることになります。救命救急センターは緊急性が高く、命の危機が迫っている患者が搬送されてくる現場です。一瞬の判断や処置がカギを握る現場に、知識や技術が伴っていない看護師がいきなり放り出されるのは非常に危険です。

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