憧れのフライトナースも目指せる

憧れのフライトナースも目指せる

救急看護師としての経験があれば、憧れのフライトナースを目指すこともできます。

フライトナースとは

フライトナースは医師と共にドクターヘリに乗り、救急患者の処置を行う看護師です。ドキュメンタリーやドラマなどでフライトナースの存在を知った人もいるでしょう。最近は、その姿に憧れてフライトナースを目指す人も増えています。2020年時点で、全国各地に53機のドクターヘリが配備されていますが、県によっては配備されていない地域もあります。人数が非常に限られるので、フライトナースは看護師の中でも特別な存在といえるでしょう。とはいえ、フライトナースは専門看護師や認定看護師のような特別な資格ではなく、あくまで名称です。具体的な仕事内容や求人の動向を見ていきましょう。

フライトナースの仕事内容

ドクターヘリで出動していない時は、所属している病院の業務を行います。ドクターヘリは救命救急センターに配備されているので、通常時は救急搬送されてきた患者の処置を担当します。命の危機が迫っている患者を24時間体制で受け入れているので、ドクターヘリに乗っていなくても常に慌ただしい環境で働くことになるでしょう。
ドクターヘリの出動要請は消防本部から発せられます。現場から早期治療の必要性があると判断された患者の情報が消防本部に伝えられ、そこから救命救急センターに連絡が入ります。要請があった際は、数分以内に出動して現場に向かいます。医師と必要な情報をすり合わせながら必要な医療器材を準備しますが、時間が限られるので迅速かつ冷静な判断力が求められるでしょう。ドクターヘリに搭乗できるのは医師2名までとフライトナース1名のみです。搭載できる医療器材にも限りがあるので、いつもとは異なる特殊な環境での処置になります。現場到着後は医師のサポートを行いつつ、患者やその家族に対するケアも実施します。患者に対して必要な処置を施し、最寄りの救命救急センターなどに無事搬送すれば任務完了です。出動の頻度は日によって差があります。何もない日もあれば、1日に数回出動することもあるでしょう。

フライトナースになるには

フライトナースになるためには狭き門をくぐらなければなりません。一般的なルートとしては、所属する病院からの推薦か、自ら志願する流れになります。これまでの経験やスキル、適性などを見極めた上で、フライトナースになれるかどうかが決まります。つまり、あらかじめ「フライトナース募集」と書いてある求人はほとんどありません。まずは救命救急センターに転職して、経験を積む必要があります。

救急医療のプロフェッショナルを目指す